戸下神楽(4)ー宮崎県諸塚村

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舞入れが終わると、面をはずして
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神前に並べます。神面については、少なくとも250年前までは記録が残っているとのこと。
ひとつひとつ、じっくり見てみたいと思いました・・・
研究者の一人によると、戸下神楽が始まったのは約400年前と伝えられていますが、正確なところは定かではないようです。諸塚村のほかの地区で行われている神楽と比べても、昔からの原型をかたくなに守り続けている、貴重な神楽といわれています。
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舞手さんたちは衣装を着替え、神官の唱経。そのあとは
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餅まきです。みんなに袋が配られて、わあきゃあいいいながら拾います。
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餅まきのあと、厨房では男性陣に夕食として出す折り詰めの準備開始。
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折り詰めには煮しめと白和えと、赤い寒天(赤く着色された寒天を溶かし、砂糖とニッキ飴で甘く味付けして固めたもの)を一人分づつ詰めます。食材の並べ順は決まっていて、奥から手前に、地面に近い食材から海の方へ向かう順番で並べていきます。
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大なべいっぱいの「こく汁」も醤油と出汁とザラメなどで味付けされていきます。
「こく汁」の「こく」は平がな。『「こく」って何?』と姉さんに聞くと
『「穀」かと思ったけど、根菜だけで穀物は入らないしね・・何でだかわかんない』
最初「黒汁」かと思ったけれど違うようです。昔からずっとそう呼ばれていて、あらためて聞かれると何でだかわからない、ということ、よくありますね・・
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中でも珍しいと思った食材が、「干し竹の子」。水煮や塩漬には馴染みがありますが、乾物にも出来るんですね。水で戻して、煮しめにも、こく汁にも、白和えにも切り方を変えて使われています。
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私も裏方仕事を手伝っていたので、はじめの方の舞は見られなかったのですが、ひと段落してから鑑賞。ひとつの舞がとても長くて、舞によっては30分以上もあったりします。
日が傾くにつれ、舞手さんの息が白く見え始めます。「さむくなきゃ神楽じゃない」といわれているほど、山の上ということもあってか、南国とはいえとても寒いのです。この時期天気が崩れるとしたら、雨より雪になることが多いようです。外にいると、自然とドラム缶の焚き火に引き寄せられて、体中いぶされた匂いになります。
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5時半すぎ。そろそろ日没。神楽は一晩中休みなく、明日の朝まで続きます。。


つづく
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by erisart | 2013-02-07 00:38 | | Comments(4)
Commented by 粗忽鷲 at 2013-02-07 17:05 x
>干しタケノコ
大好き!!
元々、タケノコは何でも好みですが、これ大好き!ひょんなことで頂いてから大ファンです。
すみません、食べ物に反応しちゃった(^^;

あ、伝統的な神楽は一度ゆっくり見てみたいです。
蝦夷地は縁が薄いので…
Commented by 寒立馬 at 2013-02-07 22:36 x
田舎生活の楽しみ、ですね。
都会の生活では、失われてしまったものですね。
茨城のり子さんの詩に「どこかに美しい街はないか」というのがありましたね。
Commented by erisart at 2013-02-08 00:04
粗忽鷲さん
干しタケノコ、ご存知でしたか~
私もタケノコ大好きです。でも干しタケノコにお目にかかったのは初めてでした。
炊き込みご飯とか、何でも使えそうです。
Commented by erisart at 2013-02-08 00:31
寒立馬さん
神楽を中心に一年が回っている感じなんだそうです。
若者の一人が、「自分の村を誇りに思える」といっていたのが印象的で
羨ましい気持ちになりました。

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