カテゴリ:昆虫スケッチ( 10 )

最後のカブトムシ

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最後のカブトムシが、ついにご臨終した。
7月はじめに道で拾ってきたもので、なかなか立派な大きさのカブトムシだった。

春に保育園から15匹くらい幼虫をもらってきて、
ずい分大きいように見えたけれど、生まれた成虫はどれも小型サイズ。
カブトムシの幼虫は、生まれた年の冬までに栄養分の高い、いい土を食べないと
後からは大きくならないのだそうだ。
カブトムシやクワガタくらい、幼虫期の餌によって大きさが変わる昆虫も珍しいと思うけれど
カブトムシも、幼少期の栄養の度合いが、将来を決めるのだ。

もらってきた幼虫は6月末頃から毎日、つぎつぎと成虫になり
過密状態になってきたので、半分くらいは外に放したのだけれど、
3匹オスが出てきた朝「でてきたよ~」とふうちゃんに見せて、そのままうっかり、
ベランダの日なたに飼育ケースを置きっぱなしにして保育園へ出かけてしまった。
早朝はまだ涼しかったけれど、午前10時ごろに気づいたときにはすでに炎天下。
さっきまで元気だった3匹は、あっという間に熱にやられて死んでしまっていた。
いつか、「夏の虫は、暑さに弱いんです」とある昆虫の専門家がいっていたっけ。

出てきたばっかりだったのに・・・と罪悪感にさいなまれていた何日か後
道路脇の排水溝の、フタの格子に仰向けにはさまり
弱りかけていたこのオスを見つけたのだった。
そばにメスも1匹いて、夜のうちに何かの匂いか光に誘われてきたようだった。
その後メスが2匹加わったので、卵がたくさん産まれることを覚悟していたけれど
飼育ケースに敷いていた腐葉土が少なかったらしく、産んだのはたった2個だけ。
(もしかしたらもっとあったのかもしれないけど…幼虫にはならなかった)
お気に入りの1冊「はらぺこあおむし」をなぞり、
「ほら、”ちっちゃなたまご”」とふうちゃんに持たせて、
種のように腐葉土に埋めた2個は現在、幼虫になってぷくぷくと大きくなっている。
メスの方が長生きかと思ったら、9月に入って相次いで死に、オスだけが残った。
毎日の餌やりは、ふうちゃんのしごとで
「ふうちゃんがあげたえさ、たべてる~」と嬉しそうにしていた。
保育園から帰って、死んじゃったことを伝えると、悲しそうな顔をつくって
「きのう、ごはんたべてたのにねぇ~。かぶとむし、さなぎになってねんねするの?」
「かぶとむし、なんでしんじゃったの?」
・・・ぐるぐる考えて、
「かぶとむしは、さむくなったらしんじゃうんだよ」
というのが精いっぱいの、母なのでした。


by erisart | 2016-10-14 16:27 | 昆虫スケッチ | Comments(0)

カマキリと・・・

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「ハリガネムシ」というのをはじめて見た。
車にひかれたメスのカマキリの傍らで。
最初、ほんとにゴム質のヒモだと思い、たまたまカマキリの傍にあるんだ
と思っていたのだけど、そのヒモが、かすかに動いているのに気付いた。

ハリガネムシに寄生されたカマキリは、やたらと水が飲みたくなり
水辺に喉をうるおしに行かずにはいられなくなるという。
そしてそれこそが、彼らの目的。
お腹の中でカマキリを誘導し水辺に着くと、
「じゃあ、どうもご苦労さん~」と、お尻から這い出し、
目的地である水の中にたどり着く。
しかし、その目論みが外れることもある。
ひかれた宿主から何とか這い出したものの、そこはアスファルトの上。
すぐそばには、川が流れているというのに。
カマキリのお母さんの方はといえば、大きくなったお腹をひきずり、
水を飲んだら卵を産む場所を探そうと、ゆっくり歩いていたのかもしれない。
でもお腹の中で育っていたのは卵ではなく・・・。
まるで「エイリアン」、そのものだ。
映画の架空の世界は、自然界では当たり前の日常として実在する。
「ハリガネムシがいるから、カマキリは嫌い」という人がいたけれど、
お尻からこの黒いハリガネがズルズル出てくる様子を一度まのあたりにしてしまったら、
トラウマになるであろうことは、理解できる。
カマキリのせいでは、ないんだけど。

それにしても、ハリガネムシが寄生したカマキリの卵は、どうなってしまうのだろう。
やっぱり、ハリガネに占領されて育たないのだろうか。
いずれにしても、たった数ヶ月しかない命が、こういうかたちで終わっていくのは、
無念だなと思ったりするのだけれど、朝見かけた道路にへばりついた死骸は、
たいてい夕方にはなくなっている。
きっと鳥か誰かの栄養になったんだろう。
これもひとつのサイクル、なのだ。


と、久しぶりの更新でした。

by erisart | 2016-10-12 16:19 | 昆虫スケッチ | Comments(2)

ツマグロヒョウモン その後2

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舞い込んできたツマグロヒョウモンは、1週間を待たずに死んでしまいました。
ふうちゃんはまださすがに「死」の意味はわからないと思いますが、「ちょうちょ、しんじゃった」としきりにくり返し、「ね~っ」なんてかわいく首を傾げて、ちょっと違うリアクションをとっちゃったりしています。きっと保育園で覚えたのでしょう。
by erisart | 2015-12-08 12:02 | 昆虫スケッチ | Comments(0)

ジョロウグモ

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登園の道で通りかかる雑木林には、周りを囲む低い木の間の、隙間という隙間にジョロウグモの巣が張られています。ゆうべの雨で網が破れたようで、メスグモが忙しく巣を修理していました。同居する小さなオスグモはといえば、網付き天ぷら鍋の網のように残った、巣の端のほうでじっとしているだけ。
「もう、見てないでちょっと手伝ってよ」
「だって、糸がないもん」
なんて声が聞こえてきそうです。

そういえば、オスグモは糸、出すんでしょうか。自分がぶら下がる分くらいは、出せるのかな。
by erisart | 2015-12-01 13:26 | 昆虫スケッチ | Comments(0)

カマキリの肢は?

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この間はハラビロカマキリでしたが、今度はベランダにオオカマキリがのっそり歩いているのを発見。「カマキリ見に行こう~」とふうちゃんとベランダへ。「うふふ~」と興味津々だけど、ちょっとおっかなびっくり。遠く離れてから、「おいで~」なんてやっています。

昔、某出版社の若い編集者(私も若かったから、たぶん歳は近かった)が私のカマキリのスケッチを見るなり、「このカマキリは間違っています!肢の付き方が違います!私、この間カマキリやったからわかります。カマキリの肢は同じところから出ているので、ここの付け根はくっついてないとおかしいです!」と自信満々にいいました。つまり、上からみた後ろ肢4本の付け根が、「><」となっていないとおかしい、というのです。きっといい大学を出ているのだろうけど、知識だけで物を見て、本物はちゃんと見たことないんだなぁと思ったことを、ふと思い出しました。
子どもにはお勉強よりも、まずは出来るだけ、本物を見せてあげたいものです。
by erisart | 2015-11-30 11:37 | 昆虫スケッチ | Comments(0)

ツマグロヒョウモンその後

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朝食を食べていたら、窓ぎわでパタパタと音がしたので目をやると、なんと昨日のチョウチョでした。飛んでいったかと思いきや、いつの間に入ってきたんでしょう。そろそろ寿命だろうし、いつまで生きるか、このまま置いておくことにしました。
by erisart | 2015-11-28 15:32 | 昆虫スケッチ | Comments(0)

ハラビロカマキリとツマグロヒョウモン

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連休前の暖かい日、保育園はお休みで、お弁当持って公園に行きました。桜並木の葉っぱはいつの間にかだいぶ落ちて、枝が目立っています。水遊びが出来る小川の石橋に、大きなお腹のハラビロカマキリを発見。卵塊を産み付ける場所を探しているんでしょうか。

家に帰って洗濯物を取り込もうとしたら…「見てみて、チョウチョだよ~!」。今朝洗ったふうちゃんの靴に、ツマグロヒョウモンがとまっていました。片っぽの靴を取ったら物干しのバランスが崩れて、飛んじゃった。でもなんだか弱々しい…。もうすぐ、11月も終わりだもんね。
by erisart | 2015-11-26 15:23 | 昆虫スケッチ | Comments(0)

季節はずれの

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朝、ゴミ捨てに出たらカブトムシが地面を歩いていたので拾ってきた。
角や肢に綿ぼこりつけて、どこからやってきたんだか。

この時期まだこんな元気なのに出合うとは。
夏に比べれば、さすがに動きは鈍いけれど。

うちのカブトムシもずいぶん長生きして、最後のオス一匹が数日前に死にました。
3か月くらい生きたかな。

ごくたまに越冬するのもいると、聞いたことがあるけれど

どれくらい、生きるかしら。
by erisart | 2014-10-02 00:28 | 昆虫スケッチ | Comments(4)

カブトムシスケッチ

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先月半ば、満月の日を境に、去年から飼っていたカブトムシが成虫になって続々と出てきました。

運悪く生まれてから数日のうちにお亡くなりになってしまった個体をスケッチ。

以前、絵は苦手、という人に、「たとえばカブトムシってどう描くの?」と言われたのを思い出しました。
そのときちょっぴりアドバイスさせてもらったのが、見ていきなりアウトラインで描こうとしないこと。まずはよく観察して、描こうとする生きものの中に、円や三角や四角といった、単純な形を見つけ出して、それをベースにして描くと描きやすいです。
by erisart | 2014-07-30 23:26 | 昆虫スケッチ | Comments(1)

ナゼかヤゴ

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週末の大雨の夕方、集合ポストに夕刊を取りに出たら、廊下の端に気になるものが。
拾ってみたら、小さなヤゴでした。辺りに水場もないのに、ナゼ???
おそらく裏の畑から流れてきたのだろうけれど。(裏の畑は一段高い位置にあって、こちら側に傾斜しているため、大雨の日は水が滝のように流れてくる)たぶん水がめか何かが置いてあって、そこに住んでいたのが、あふれた水にのって流れ出ちゃった・・・とか?うーむ。ナゾです。

とりあえずヤゴさんはグラスに水と棒を入れて保護。弱っているかと思ったら、意外と元気。触ると死んだフリをする。何のヤゴだか・・このまま飼ってトンボになったら面白いと思うけれど、餌がないからダメかな・・・死んじゃったら悲しいので、天気がよくなったら田んぼにでも放しに行くかな。
by erisart | 2014-06-11 00:39 | 昆虫スケッチ | Comments(2)


ネイチャー・アーティスト/イラストレーター・小林絵里子のスケッチ日記。


by こばやしえりこ

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