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ようやく梅が

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近所の川沿いに一本立っている梅の木は、林の陰で日照時間が少ないせいか
他の木より遅咲きです。

今月10日すぎにひとつふたつ、咲き始めてから
寒さ続きで2週間近くたっても一部咲き程度。

今朝は昨日までとはうって変わって、今日から早春です、という暖かさ。
みんな一気に目を覚ますかな?

と思ったら、前の畑の方からコジュケイの声が響いてきましたよ。
by erisart | 2013-02-28 10:58 | 植物スケッチ | Comments(2)

ヨモギ ツクシ ツグミ

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いつまでも寒い寒いといっていたら、陽だまりにつくしんぼが出ていました。
でも近所の田んぼの畔道は、まだほとんど冬枯れ色です。

最近よく出合う、顔が黒っぽいツグミ。
いつも見ているのが同じ鳥なのかどうか、わかりませんが…

出始めたばかりのヨモギの葉を摘んできました。
絵具と筆でスケッチ。
葉っぱの平の部分を描いたあと、絵の具が湿ってる間に、ぴっぴっとギザギザを出していきます。
鉛筆で描くより楽に描けます。
by erisart | 2013-02-26 09:58 | 植物スケッチ | Comments(6)

戸下神楽(7)ー宮崎県諸塚村

『今年も出来てよかった』

反省会の宴席で、神楽のまとめ役の男性が私たちに話してくれました。
戸下神楽は現在、経費の維持や舞手の後継者の減少により、その存続が厳しい状況に置かれているのです。
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『無形文化財に指定されてるといったって、危機的状況になっても行政の人間は何も対策取ろうとはしない。だから自分たちで守るしかないと思ってやっているけど、数年先さえもどうなるかわからない。人知れず消えてしまい、消えても誰も気がつかない、なんてことになってしまうのではないか・・・』

保存のために県から受けられる助成金はごくわずかのため、不足分の経費は、ご神前の焼酎を村人に買ってもらうことで、何とか帳尻を合わせているのだそうです。
(私たちも、共同で焼酎を奉納させていただきました)

『こういう小さな村では、みんなで協力し合わなければ、生きていけないんだ。ひとり好き勝手には、生きていけない。だから普段は気の合わない人がいたとしても、神楽を一緒にやることで絆を深めてきた。もし神楽がなくなったら、この村はいったいどうなるんだろうと、考えてしまう…
都会の人たちには、日本の片隅で、伝統文化を守りながら生きている人たちがいるということ、小さな山村で生きる人間の強さを、知って欲しい。』

目に涙を浮かべながら、神楽への強い想いを語ってくれる姿に、もらい泣きしそうになりました。
本当に日本の文化をつないでいるのは、こういう人たちなんだろうと思いました。
自然と共に生きるというのは、こういうことなんだろうと。
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村の伝統行事にヨソ者が入ることに、抵抗はないのだろうか?と思いたずねると

『全くそんな気持ちはない。ここの神楽は、純粋に神様奉納の行事としてやっていて人に見せるための神楽じゃないから、観光神楽に比べたら地味かもしれないけど、たくさんの人に見にきてもらいたい。村の人は、外から人が来てくれることが、嬉しくて仕方がなくて、人が来れば誰かまわず、「上がってご飯を食べてけ」という。ここにいれば、飢えることはないよ(笑)』

一方、女性陣はというと『まぁ、楽しみというよりは、こういうもんと思うとる』『またこの時期が来たかぁ、って思う』と男性陣に比べ、やや現実的な反応・・・
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その辺の温度差もまた、面白いところでした。参加者としては、初めてのものばかりで楽しかったけれど、裏方としてすべて男性陣の動きに合わなければならない女性側としては、そういう気持ちもわかる気も・・・でもその両方が合わさって、うまく成り立っているんじゃないかと思います。

観光化されていないからこその良さがあって、村の人たちはみんな気さくで楽しくて、また会いに訪れたいなぁと思う。地域の伝統芸能を守り伝えていくことについて、村外の人間であってもけして無関係ではなく、そのお手伝いは、ちょっとしたきっかけと興味さえあれば、誰にでも出来るのかもしれません。

今年は「普通神楽」、来年は約10年に一度行われる「大神楽」が行われます。
大神楽の時には、完全な形で伝承されているのは国内でも戸下神楽だけともいわれる舞が加わり、普通神楽とはまた違う雰囲気になるのだとか。

う~ん…見に行きたいなぁ。

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戸下神楽保存会ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/yamanokami1207
神楽基礎知識:「夜神楽」ってどんなもの?(エキサイトBit・コネタ)
by erisart | 2013-02-15 19:35 | | Comments(4)

戸下神楽(6)ー宮崎県諸塚村

休もうと思っても、なかなか寝付けないなぁ・・・と思って
ふと気がついたら、4時すぎでした。3時ごろには起きる予定だったのに。
戸下神楽保存会の会長さんが「これに出るから見て」といわれていた舞には
何とか間に合いました。

厨房に行ってみると、皆さん仮眠中。
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こちらは布団でごろんとさせて貰ったのが、申し訳なく・・・

6時半ごろ、空が白み始めました。
夜明けの時刻にあわせて、神楽のクライマックス、「岩戸」の舞が始まります。
このときを待って、観客たちがみこやの周りに大勢集まってきます。
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岩戸に見立てた屏風の中から、春日大神が天照大神の手を取って導きます。
こうして、天照大神がこの世を治めることとなりました。
この瞬間で、感極まって涙を流す人もあるほど、感動的な場面です。

神楽奉納の終わりを見計らって、女性陣は厨房に戻り
片付け後に行われる、反省会の宴の準備を始めます。
ブリのアラの煮付けとお刺身、煮しめなどの料理と、焼酎を会席に並べていきます。
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外を見ると、あっという間にみこやが解体されていました。
一晩の出来事が、まるで夢だったかのようです。

反省会では、焼酎を酌み交わしながら、神楽への想いと、厳しい現実を聞くこととなりました・・・

つづく
by erisart | 2013-02-13 12:00 | | Comments(4)

戸下神楽(5)ー宮崎県諸塚村

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夜が更けてくると、面白い舞が増えてきます。
村役場の方の提案で、舞手さんたちにイタズラしちゃおう、ということに。
うっかり気をとられて、舞を間違えちゃったりするかもしれないから面白い、と。
「えぇ、そんなことしていいんですか~!?」なんていいつつ、参加仲間と「○○兄ちゃんがんばれ!」「○○兄ちゃんすてき!」などなど、舞手さんたちの名前を書いた画用紙を袖で掲げて応援。間違えちゃったかどうか…はわかりませんでしたが、思いがけないサプライズ、大好評だったようです。(村では同じ苗字の人が多いので、呼び名は下の名前で呼ばれることが多いそうです。年上の男性のことは「○○兄ちゃん(あんちゃん)」、年上の女性は「○○姉(ねえ)」と呼びます)
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夜中には、身体を温めてもらうように、観客の皆さんに「こく汁」の雑炊を出します。
11時半すぎ、出番の多い舞手さんが、「食べそびれたー」と厨房に食べに来ました。
姉さんたちも皆、ここで一晩明かします。
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厨房の方がひと段落して外に出ると、三宝荒神と神主が問答中でした。
神主と荒神様たちが、みこやの支配権をめぐってそれぞれの立場を主張しているところ、
村人の代表が仲裁に入って仲直りする場面です。
問答の最中になぜか紙で鼻に栓をされてしまった荒神様たち。
神主と盃を酌み交わす際、「面の口からちゃんと飲むんだぞー!」「あー鼻栓とれた~」などと
やんやのヤジが飛び、観客たちは大笑い。
戸下神楽の次の週には、隣地区の「南川神楽」があり、お互いの集落の村人たちが、お互いの神楽に観客として参加して、ヤジ合戦をするんだそうです。

神楽って神聖なものと思っていましたが・・・
神様たちと人間が、ちか~い関係で生きている感じがしました。

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夜中にデジカメのバッテリーが切れてしまいました。
宿泊場所から充電器持ってくればよかったなぁとちょっと後悔…
描く時間があるかどうか?と思っていましたが、夜はだいぶ余裕があったので、スケッチ。
寒くて指先がマヒしそうでした。。
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以上、一部だけ。

12時ごろ、休憩用に一部屋を提供いただいてるお宅で、参加仲間の女性4名で仮眠。
夜通し響いてくる太鼓の音が、心地よく・・・

つづく
by erisart | 2013-02-10 20:26 | | Comments(2)

戸下神楽(4)ー宮崎県諸塚村

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舞入れが終わると、面をはずして
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神前に並べます。神面については、少なくとも250年前までは記録が残っているとのこと。
ひとつひとつ、じっくり見てみたいと思いました・・・
研究者の一人によると、戸下神楽が始まったのは約400年前と伝えられていますが、正確なところは定かではないようです。諸塚村のほかの地区で行われている神楽と比べても、昔からの原型をかたくなに守り続けている、貴重な神楽といわれています。
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舞手さんたちは衣装を着替え、神官の唱経。そのあとは
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餅まきです。みんなに袋が配られて、わあきゃあいいいながら拾います。
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餅まきのあと、厨房では男性陣に夕食として出す折り詰めの準備開始。
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折り詰めには煮しめと白和えと、赤い寒天(赤く着色された寒天を溶かし、砂糖とニッキ飴で甘く味付けして固めたもの)を一人分づつ詰めます。食材の並べ順は決まっていて、奥から手前に、地面に近い食材から海の方へ向かう順番で並べていきます。
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大なべいっぱいの「こく汁」も醤油と出汁とザラメなどで味付けされていきます。
「こく汁」の「こく」は平がな。『「こく」って何?』と姉さんに聞くと
『「穀」かと思ったけど、根菜だけで穀物は入らないしね・・何でだかわかんない』
最初「黒汁」かと思ったけれど違うようです。昔からずっとそう呼ばれていて、あらためて聞かれると何でだかわからない、ということ、よくありますね・・
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中でも珍しいと思った食材が、「干し竹の子」。水煮や塩漬には馴染みがありますが、乾物にも出来るんですね。水で戻して、煮しめにも、こく汁にも、白和えにも切り方を変えて使われています。
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私も裏方仕事を手伝っていたので、はじめの方の舞は見られなかったのですが、ひと段落してから鑑賞。ひとつの舞がとても長くて、舞によっては30分以上もあったりします。
日が傾くにつれ、舞手さんの息が白く見え始めます。「さむくなきゃ神楽じゃない」といわれているほど、山の上ということもあってか、南国とはいえとても寒いのです。この時期天気が崩れるとしたら、雨より雪になることが多いようです。外にいると、自然とドラム缶の焚き火に引き寄せられて、体中いぶされた匂いになります。
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5時半すぎ。そろそろ日没。神楽は一晩中休みなく、明日の朝まで続きます。。


つづく
by erisart | 2013-02-07 00:38 | | Comments(4)

戸下神楽(3)ー宮崎県諸塚村

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神楽当日。
「門入れ」(神楽開始の小宴。舞手さんたちに煮しめと刺身、お神酒の焼酎が振舞われる)のあと
午後から「舞い入れ」が始まります。
ご神前には焼酎約300本とお供物。この焼酎で、神楽の経費のほとんどをまかなうのだそうです。
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面をつけて、舞い入れの準備。
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諸塚村は人口約1800人の山間の小さな村。
戸下はその中の家代という集落内の地区のひとつ、標高450mほどのところにあります。
(右の方、木の陰からブルーのシートが覗いているところが、神楽が行われる集会所。)
現在9軒しかないそうです。隣の地区の人たちも観客や手伝いで参加しますが、
だいたいみんな親戚どうしで、聞けばみんなどこかで繋がっていて、
聞いてるうち頭がこんがらかってわからなくなってきます。
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神楽を奉納する白鳥神社の鳥居。神楽のときになると、決まって大風が吹くといいます。
この日も、強い風に見舞われました。
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奥の神社で祭典を行ったあと、唱えと鈴の音とともに、ご一行が降りてきました。
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鳥居の下の広場で一周舞って
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集落の中を一周練り歩き、20分ほどで御神屋の方に戻ってきます。
獅子がスリムな顔。ワニみたいな顔してます。
噛む人がいなくなると、少しヒマそうにしてました。
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御神屋に戻って舞台の上で一巡舞います。
ちなみに右端の赤い着物を着て座っているのが「天照大神」、6歳の男の子だそうです。
どうやってその役を決めるのか?というと、「面をつけるのを嫌がらない子供」と。
向こうの荒神様が、隣同士で何か話しているようです…


つづく

>>ちょっと寄り道・・
by erisart | 2013-02-04 07:45 | | Comments(2)

戸下神楽(2)ー宮崎県諸塚村

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まずは神楽の前日に、御神屋(みこや)を建てるところから始まります。
これは男性の仕事。
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太鼓の音とともに、「しめおこし」が行われます。
もうここから、神楽の始まり。竹に神様が宿ります。
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御神屋の中心に据えて
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壁を貼って、みこやを囲うようにしめ縄と切り飾りを張って、完成です。
しめ縄が張られると、そこから内側は結界となり、女性は中へは入ることができません。
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切り飾りは、ひとつひとつ手作り。和紙をカッターで切って形を作ります。細かい作業。
神様が入る前なら、女性も触れてもいいそうです。
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女性陣は裏方仕事。厨房で男性陣に出す料理を調理していきます。
「こく汁」といういりこ出汁をたっぷり使ったしょうゆ味の根菜汁と、煮しめなどが主な料理です。
神楽用の野菜を、普段使うものとは別に、育てているのだとか。
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夕方、無事御神屋が建って、ひとまずお疲れさん会+明日に向けて景気づけ。
焼酎とイノシシの骨付き肉が振舞われました。
焼酎は、竹の筒をくりぬいたのに入れて、ドラム缶の焚き火の中に何本も突き刺してあります。
普段は女性陣は混ざらないようなのですが、今回の参加者の女性4名もちょっとだけ参加。
女性に酒をついでもらうと、みんなすごーく喜びます。
ここでは飲み会のことを「のみかた」というそうです。



つづく
by erisart | 2013-02-02 13:09 | | Comments(2)


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